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“もったいない”を大事にしてたら、働く人も笑顔になる!?
こんにちは、技術開発部の大南です!
今回は、エクネス訪問レポートの後編をお届けします。
前編では、規格外野菜を救うフードロス事業“ロスヘル”についてご紹介しました。
前編はこちら↓
もったいなくない選択が広げる、野菜の第二の人生──エクネスのフードロス事業に迫る!【ジャポリの企業訪問 エクネス株式会社編・前編】
後編では、その“もったいない精神”が、なんと社内の「働き方」や「人材採用」にまで広がっていることが明らかに!
子連れ出勤に、定年75歳!?
「麻雀採用」って何!?
一見ユニークに見える制度の裏には、「誰もが自分らしく働ける社会をつくりたい」という、平井社長の熱い想いがありました。人も地球も笑顔にする、あたたかくてユニークな会社・エクネスの素顔を、ぜひのぞいてみてください!
① 子連れ出勤&定年75歳!?人を大切にする会社の働きやすさ
エクネスの職場は、社員の7割が女性という、明るく自由な雰囲気。
「女性活躍とか特別に意識しているわけじゃないんです。自然とそうなってる感じですね」と、平井社長は語ります。
夏休みの時期には、子どもたちが10人ほど走り回るにぎやかな光景も見られるそう。平井社長いわく、「子連れ出勤」という言葉すら存在せず、子どもたちも仕事を手伝いながら一緒に楽しんでいて、まるで昭和の会社のような、温かな雰囲気なのだとか。
また、急な子どもの発熱などによる休みも非常に取りやすく、一日に数人がローテーションで休むのも普通のこと。特定の人に仕事が偏らないよう配慮された仕組みがあるため、誰もが安心して家庭と仕事を両立できる環境が整っています。
さらに、社員の年齢層も幅広く、最年少は19歳、最年長は76歳。定年は「75歳」としていますが、実際にはその最年長社員に合わせて柔軟に延長しているのだとか。働く人それぞれの“らしさ”を大切にする職場。まさに「人を大切にする会社」の姿がここにはあります。
② 麻雀採用&筋肉採用!?エクネス流ユニークな採用スタイル
エクネスの採用には、ちょっと変わったユニークなルールもあります。その名も“麻雀採用”や“筋肉採用”。実はこれ、半分は遊び心から始まったものなのだとか。
麻雀採用では、書類選考免除で一次面接後に社員と麻雀を打つことで二次面接の代わりとしています。麻雀卓を囲みながらざっくばらんに会話できるカジュアルな選考で、「打ち筋からその人の思考のクセや判断力が見える」と語る平井社長は、週2回麻雀を楽しむほどの愛好家。「麻雀が上手い人は仕事もできる」と話します。

一方、筋肉採用では、1年以上筋トレを継続している人は書類選考免除で一次面接からスタート。「継続できるということは、それだけで価値がある」と語る通り、ユニークな視点で人物を見ています。
こうした採用スタイルに共通しているのは、「いろんなことを試してみよう」という柔軟な姿勢。社員の趣味やこだわりに目を向け、遊び心と実用性のバランスを大切にしながら取り入れていく姿勢に、エクネスらしい自由な社風が垣間見えます。
③ エシカル手当とリユース会で広げる社員の環境意識
エクネスでは、フードロス事業にとどまらず、社員の日常生活の中でも、地球環境への配慮を大切にしています。
そのひとつが“エシカル手当”。「むやみに服を買わない・捨てない」「できるだけ長く大切に着る」といった行動を後押しする制度です。古着屋さんやフリマアプリで買った服、会社が認定したサステナブルブランドの新品などの購入費を、毎月最大5,000円まで支給。本人の服だけでなく、ご家族の分も対象になります。リペア(修理)やクリーニング代も手当の対象となっており、服と長く付き合うライフスタイルを応援しています。
また、毎月開かれる“リユース会”では、社員が持ち寄った不要品が毎回100点近くも集まり、社内で自由に物々交換。欲しい人がいなかった品はNPO法人に寄付され、捨てずに誰かのもとへ渡る“循環”の仕組みができあがっています。

「リサイクルは再加工にエネルギーがかかる。だから、その前の“リユース”が大事なんです」と平井社長。モノとの向き合い方を、社員一人ひとりが見つめ直すきっかけになっています。
こうして、エクネスの“もったいない精神”は、事業活動の枠を越えて、社員の暮らしの中にも自然と根づいています。
④ 海外視察で見た現実と、地球を知ることの大切さ
平井社長はこの数年、アフリカのルワンダやエジプト、アメリカ、韓国など、様々な国を訪れてきました。そこで感じたのは、映像やネットでは伝わらない“現場のリアル”の重要さです。
例えばアメリカの飲食店では「持ち帰りますか?」と必ず聞かれ、日本のように捨てることが普通ではない文化があることを知りました。一方、アフリカのスラム街では、電気も水道もトイレもない環境で、小さなベッドで家族が寄り添い暮らしている現実に直面しました。

こうした体験を通じて、平井社長は「環境問題だけでなく、世の中の実情を自分の目で見ることが何より大切」と語ります。YouTubeなどの映像では感じられない、現地でしか分からない価値観や考え方の広がりを得るため、遠くへ足を運ぶことの意味を強調します。
「地球のことを語るなら、まずは地球を自分の目で見に行くべきだ」と平井社長。環境や社会の課題に向き合うには、リアルな現場を知ることが何よりも重要だと考えています。
⑤ 会社の未来をつくる「理念とカルチャーフィット」へのこだわり
「会社は人がすべて」と平井社長は語ります。「うちの理念とマッチする人が入ってくることが何より大切です。採用する人が3年後、5年後の会社をつくっていくので、誰を採るかで会社の進む方向が決まる。だから採用は本当に大事にしています。能力ももちろん大事ですが、それ以上に理念やカルチャーフィット、会社の文化に合うかどうかを重視しています。」
動機やモチベーションについては、
「よくモチベーションと言いますが、あれは後付けのようなもの。僕が大切にしているのは“内発的動機”、本人の中から自然に湧き出るものです。これが会社のやりたいことと合っていれば、何も言わなくてもその人は勝手に成長していきます。ここを一番重視しています。」
こうした理念とカルチャーフィットへのこだわりが、エクネスの未来をつくる人材戦略の柱となっています。
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今回の訪問を通じて、改めて感じたのは、「もったいない」や「やさしさ」といった想いが、エクネスという会社の芯にしっかりと根づいていることでした。規格外の野菜も、人の働き方も、「こうでなければならない」という固定観念を取り払い、それぞれの個性をのびのびと活かしていく姿勢に、大きな刺激を受けました。
「会社は人がすべて」。その言葉の重みを、現場の空気感や社員のみなさんの表情からも、ひしひしと感じる視察となりました。
中でも印象に残ったのが、社内リユース会。
環境への意識を育てるだけでなく、職場にあたたかなつながりを生んでいるのを感じました。私自身、「うちの会社でもやってみたい!」と心から思いました。実はこの記事を書きながら、さっそく社内で企画を立ち上げ、動き始めています。
エクネスさんの取り組みは、自分たちの職場にも取り入れられるヒントがたくさん詰まっていたと感じています。あたたかく、前向きな気づきをもらえる、本当に素敵な時間でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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本記事でご紹介したエクネスのさまざまな取り組みについて、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ公式ホームページをご覧ください。
人もモノも、全部大切にするエクネスさんの姿勢、すごく素敵だね!
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