働き方デザイン

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ジャパンポリマーク女性社員たちの”これが言いたい!”座談会

キャラクター
ハルトツツム
公式キャラクター「ハルオ」

女性社員の本音を聞くため、座談会を行なったよ!

男性管理職もタジタジの厳し~い意見も!?

ジャパンポリマークはどんな会社なのか?
実は、全社員の48%が女性です(20238月現在)。にもかかわらず、女性の管理職は最近までゼロでした(20231月に初めて1人、係長に)。そんな状況を見直し、女性が活躍しやすい会社にするべく、現在、各種取り組みを進めています。そうした中、女性社員たちの本音を聞くため、座談会を行いました。
4人の社員に、忖度なしで、いま思うことを語ってもらいました。

(実施日 2023829日)

座談会メンバー

Aさん
第一製造部所属。保育園児2人の母。
ひとこと:旦那さんと子供がマイクラにハマってます。
Bさん
第一製造部所属。中学生1人小学生1人の母
ひとこと:子供はゲームに夢中で任天堂Switchをずっと握ってます。

Cさん
営業部所属。小学生2人の母
ひとこと:上の子はルービックキューブにハマり、下の子はバスケを始めました。

Dさん
総務部所属。保育園児1人の母
ひとこと:家族全員で福井ブローウィンズを応援しています。

山本

2004年入社、営業部 部長。
(聞き手:ライター 近藤雄生さん)

女性社員の本音が聞きたい

山本 現在、女性が働きやすい社会を作ることが全国的な課題である中で、ジャパンポリマークも女性活躍などを掲げて各種取り組みを進めています。正直これまで、男性中心でやってきてしまった会社として、いま真剣に、変わらなければと考えています。そこで今日は、女性社員の働く場として当社がどういう問題を抱えているか、どう変わらなければならないかを少しでもリアルに知るべく、みなさんに集まってもらいました。それぞれ感じていることを、ぜひぶっちゃけで話してもらえたらと思っています。

 

全員 ぶっちゃけで話して大丈夫なんですか?(笑)

 

山本 大丈夫です(笑)!みなさんがより心地よく働ける会社にするために、今日はぜひ、本音を聞かせてください。といっても、僕に直接は言いにくいかもなので、ライターの近藤さんに聞き手となってもらいつつ、僕も一緒に、みなさんの言葉を聞いていきたいと思います。

 

――どうぞよろしくお願いします。では、まずは簡単に自己紹介からお願いします。

 

A 私は2016年に入社しました。所属は製造部で、製品の検査を担当しています。断裁した熱転写シートが正しく出来上がっているか、最終の確認・検査をしています。子どもが小さいので、いまは1645分までの時短勤務で働いています。

 

B 私は2019年に入社しました。Aさんと同じく製造部で検査を担当しています。入社前から、ここの仕事を家で内職としてやっていたのですが、下の子が2歳になって外でも働けそうになったのを機に、まずパートタイムで勤務し、その後準社員(1)として入社することになりました。私も時短勤務で、基本的に就業時間は1545分までにしてもらっています。

 

C 2004年入社です。いまは営業部にいます。見積書を作成したり、注文書を処理したり、商品を出荷したりという、営業支援的な業務が中心です。子どもが小さかったころ、時短勤務にしていましたが、いまは通常勤務です。

 

D 私は2006年入社です。2年前まで営業部でいまのCさんと同じ立場にいましたが、いまは総務部です。支払いや伝票処理、人事といった業務を担当しています。私も以前は時短勤務でしたが、いまは通常勤務です。

 

(※1)準社員:パートと正社員の間に位置する立場だが、明確な定義はないとのこと。定義をはっきりすべき、という声も今回の座談会で出た。

会社の制度が男性のためにできていないか

――みなさんそれぞれ子育てをしながら働かれているのですね。Aさん、Bさんは現在時短勤務で、Cさん、Dさんも時短勤務経験者とのこと。会社の労働環境の良し悪しが日々の生活に響きやすい状況にいらっしゃると思います。今日はぜひ、これが言いたい!ということをぶつけてください。

 

C ……では、さっそく言わせていただくと、弊社は、祝日も基本的に出勤しないといけない日が多いんです。それが辛いですね。祝日は、学校も学童保育も休みだし、うちは夫も仕事があります。子どもを預けるとなると祖父母になりますが、いつでも預けられるわけではなくて、どうにもならない時は有給休暇を使って休まざるを得ません。その結果、すぐ有給がなくなってしまうんです。

 

B 私も有給、もう残りがゼロです(笑)。土曜日も月に1、2回は出勤しないといけない場合もあるし、製造部は休日出勤もあるんですよね。。子どもが病気したりして看病しないといけなくなると、すぐに有給がなくなってしまいます。

 

A 私も、有給を自分のために使うってことがほとんどできないですね。

 

――祝日も出勤の日が多く、土曜日も毎月1,2回 は出勤だとすると、そもそもの休みの日が少ないような……2)。

 

C しかも、子どもに何かあったときに休むことになるのって、基本的に女性ですよね。子どもが病気だから休むという男性はうちの会社にもあまりいませんよね。休みが少なくて有給が減っていくのは、どうしても女性の方になりがちかと。

 

山本 確かにそうかもですね……。

 

C そう考えると、「皆勤手当」も、 子どもの世話をしていたら、基本的に無理ですよね。皆勤手当をなくして、その分を全員の給料のベースアップに使ってほしいです。

 

山本 なるほど、皆勤で来られる人は、子どもの世話などをしてくれる家族が他にいるという場合が少なくないかもしれませんね。そして現状では、そうして皆勤で来られる人が男性が多くなっている。結果として皆勤手当はほとんど男性のための制度になってしまっているようですね。

2)年間休日日数:106日+計画有休5日の計111

 

女性だからどうせ、と思わせてしまう環境を変える

――制度が男性のためのものなのではないか、という指摘がありました。いま、ジャパンポリマークでは、“女性活躍”を掲げていますが、実際にみなさんは、社内でそのような意識が高まっているのを感じますか。

 

全員 ……どうですかね(笑)。

 

D ただ確かに、私が入社したころは、現場のリーダー的存在である「主任」に女性はゼロでした。それがいまは7人で、男性よりも多くなっています。その点を考えると、確かに変わってきたかなとは思います。

 

――主任は女性の方が多いんですね。でもその一方、女性の管理職は、係長1人だけ。しかもその方が係長になったのも最近のことだと聞きました。その状況についてはどうでしょうか。

 

D そうですね。確かに主任より上は、その女性係長1人ですね。

 

――いわゆるガラスの天井があるような感じがしますね。

 

A 主任より上にいく、というのは、あまりイメージできないかも……。

 

B 私自身のことを言えば、昇進するしない、ということを自分ごととして考えたことがありませんでした。自分は時短勤務だし、昇進なんてフルタイムで働いている人の話だよね、って思ってるところがあって。この会社で働き始める時、周りの社員からは「残業しないと正社員にはなれない」って言われました。 子育てしながらなので、それじゃあ、正社員は無理だし、昇進とかは自分には関係ないなって。

 

山本 確かに、係長から上には女性が全然いないという現実があると、「女性はそもそも無理なんだ」という気持ちになってしまいますよね。その現状をまずは変えていかないといけないですね。時短勤務しているから昇進は無理だ、って思わせてしまうのも、会社の雰囲気があるのかもしれませんね。

 

C ぜひ変わってほしいですね。なるはやで(笑)。変わらないまま何十年もたっているので。スパスパッと変わってくれるのを期待してます!

 

山本 はい、ほんとに変わらないといけないですね。

男性の働き方が変わらなければ

――女性が働きやすくなるためには、男性の働き方が変わっていくことも重要ですよね。令和4年に育児・介護休業法が改正されて、いわゆる「産後パパ育休」が創設されました。出生後8週間以内に4週間(28日)を限度に、2回に分けて男性が取得できる育児休業です。ジャパンポリマークはその活用にも積極的に動いているとのことですが、状況はいかがでしょうか。

 

D そうですね、産後パパ育休や男性の育児休業 の活用は進んでいますね。今年だけで6人が取っていて、確かに増えています。

 

C 係長がまずこの制度を利用したのがよかったですね(※3)。それによって、他の人も取りやすくなったというのはありますよね、きっと。 
(※3)実際にパパ育休を取得した社員へのインタビューはコチラ!

 

――男性の育休取得は、男性側の意識を変えていくことにつながるのではと思いますが、その変化は感じますか。

 

全員 うーーん、それはどうでしょうか?まあ、いまはまだ、育休を取る人がようやく出てきたという段階だからかもしれませんが、男性の意識が変化してきた、という実感はあまりないですかね。

 

C そうですね。2週間の休業を2回、ですよね。正直、それだけで何かわかるのかなとも思ってしまいます……。もちろんそれでも、だんだんと変わっていくのかもしれませんけど。

 

D 男性が育児休業を取ったとしても、その期間が終わったら結局家のことをやるのは女性、というケースは多いと思うんですよね。その状況を変えるためには、男性社員も早く退社することが当然になるのが大切だと思っています。うちの会社は社内結婚も多いですが、どちらかが早く帰るとすれば、女性が先に帰るのが当然になってしまっている感じがあります。するとどうしても、責任のある仕事をするのは男性が中心になり、結果、男性ばかりが役職に就くということになってしまいますよね。

 

山本 ほんとに、その通りですね……。

「変えてほしいというところ、ぜひ教えてください!」

――いろいろ出てきますね、やはり。制度のあり方、男性の意識や働き方。課題は多くありますが、でも少なくとも、こうやって社員の本音を聞き取って、それを記事にして公開しよう、という意識が会社にあるのはいいことだなと感じます。

 

山本 もっと変わっていかないといけないという意識はあり、役員同士でもそういう話をする場は確実に増えています。ただ、やはりこのように直接対話をすることが大事だなあといまとても感じています。この機会に、ここは変えてほしいというところ、他にもぜひ教えてください!

 

B ではもう一つ言わせてもらうと、子どもが具合悪くて会社を休まなければならないとき、困ることがあるんです。病院に連れていったら 有給で休ませてもらえますが、家で様子をみます、という場合は欠勤扱いになりますよね。病院の領収書がないと有給休暇にはできないって。でも病院に行かなかったとしても、家で子どもを看ていないといけない時って結構あるんですよね。そこをサポートしてもらえるとありがたいなあと思ったりしています。

 

A 私も、子どもの保育園の行き渋りがすごい時があって、私も夫も両親がまだ働いていて頼れず、休ませてもらったんですけど、やはり欠勤になりました。子育てしていると、ほんとにいろんなケースで出勤できない場合が出てくるので、そういうところを幅広く考慮してもらえると助かりますね。

 

山本 確かに、子どものことは予測ができませんしね。できるだけいろんなケースで休みやすくなるような仕組みにしたいですね。いまは会社規定に領収書が必要って書いてあるのですが、その規定は変える方向で、会社に提案していきますね。

 

――おお、すぐに「変える」って言ってもらえるのはいいですね。山本さん、是非お願いします。言ったら結構いろいろ変わるのかもしれませんね!

 

D そうですね(笑)。昔に比べて意見が通るようになったなあというのは感じています。

 

――これから実際にどう変わっていくか、注視しないとですね。他の方、どうでしょうか。

 

A どうしようかな……、あ、でも、せっかくだから、ぶっちゃけていいですか。私も本音を言うと、もうちょっと給与を上げてもらえたらなと……。やっている仕事には誇りがあります。時間に融通がきくのもありがたいなと思っています。しかしいま時短で給与が78になることもあって、かなり金額が少なくなってしまうんですよね。最近の物価高になかなかついていけないというか(笑)。もう少し給与が高ければ、さらにモチベーションが上がるなあって…… 

 

山本 ああ、そうですね。それはとても大事ですね。そこも上にあげて、なんとかしていきたいです!

仲間がいいのが何よりの喜び

――みなさん今日は、ジャパンポリマークに改善してほしいところがいろいろとあるのがよく伝わってきました。でも、その一方で、それぞれこの会社に長く勤めています。ジャパンポリマークで働く上で感じている良さなどがあったら、最後に教えてください!

 

B そうですね、人間関係がいい、ということですかね。仕事は大変なんですけれど、みなできゃっきゃっと(笑)話しながら楽しく働けるのは、やはり嬉しいですね。居心地はいいのはやはり大事ですね。

 

D 私もやはり、仲間のよさですね。子育て世代がたくさんいるから、気持ちがわかってもらえるし、大変でも一緒に頑張ろうって思えるんですよね。子どもが大変な時とかは、帰っていいよ!ってみな言ってくれるし、お互いに助け合える環境があることが何よりものよさですね。

 

C 私は時短勤務ではないけれど、一週間のうち火曜日だけ出社を15分早くして、その分帰る時間を定時から15分早めて、17時退勤にしてもらっているんです。それだと習い事の送り迎えにも間に合うし、その点はとてもありがたいですね。

 

A え、そんなことできるんですね!知りませんでした。

 

C 相談したら、そうしてもらえたんですよ。 その辺の融通が利くのはこの会社のよさかもですね。

 

――やはり、要望を言ったらじつはいろいろとやってもらえるような……? 

 

山本 そうですね、要望があったら言った方がいいですね。……でもその一方で、言ったもん勝ちみたいになるのはよくないから、そういうことをちゃんと制度化して、「こういうことが可能ですよ」というのを皆がわかるようにしないといけないですね。

 

――本当にそうですね!では最後にAさん、ジャパンポリマークで働く良さについて、何かあればお願いします。

 

A 私も、みなと一緒で、やはり仲間がいるという感覚を持てるのが、この会社の好きなところですね。みんないい人なので、それは本当に大きいです。

 

――ありがとうございます。今日はみなさんのお話から、たくさんの課題があることがわかりました。今日話に出なかったこともまだまだたくさんあるでしょう。でも、これから変わっていこうという空気があることも、感じることができました。山本さん、今回の座談会を機に、ジャパンポリマークが変わっていくのを楽しみにしています!

 

山本 今日はみなさん、ありがとうございました。男ばかりで考えている現在の環境をいち早く変えていかないといけないと痛感しました。これから一つずつ、変えていきたいと思います。是非これからの変化に期待していてください!

<山本営業部長 後日談>

今回の座談会では、悪い部分がいろいろ見えてよかったなと思っています。参加してくれた社員たちも、座談会をして良かった、ああいう場って大事だよねと話してました。一方、こういう場でもないと、やはり言いにくい雰囲気はあるようです。また、言っても変わらない、聞いてもらえないという気持ちからあきらめムードになっている人もいるようなので、それはなんとかこれから変えていかなければと思いました。

この座談会を通じて、対等な立場でリアルに話を聴くことの大切さを改めて感じました。雑談でもよいので、話を聴くということから始めようと、部課長連中に共有しました。「よく聴くこと」を意識して、環境整備していきます!

さらに後日談、、、座談会のあと、働き方を考える【Smile Plus Project】が活動を開始したり、今年2024年は年間休日を5日増やしたりと、少しずつ具体的に環境整備を進めています!

 

 

座談会メンバーの皆さん、率直な意見をありがとうございました!

働きやすい環境に変えていけるよう取り組んでいきます!

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