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今回は働き方改革を実行している福井のすごい企業を紹介するよ!
こんにちは!営業部の山本です。
突然ですが、「働き方改革」という言葉に興味がありますか?
メディアを通して耳にすることが多くなったこの言葉。
なんだか気になる、、という方も少なくないはず。
しかし具体的にどういう意味?と思いリサーチしました。
「働き方改革」の目指すもの
我が国は、「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化」などの状況に直面しています。
こうした中、投資やイノベーションによる生産性向上とともに、就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境を作ることが重要な課題になっています。
「働き方改革」は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。
引用元:厚生労働省:「働き方改革」の実現に向けて |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
つまり働くモチベーションを向上させるために環境を変えていく、ということですね。
わが社もこの方向性に共感しており、少しずつ改革を行っていきたいと考えています。
そのためには、先行して改革を行っている企業を実際に見て、考えていく必要があると思い、「ジャポリの企業訪問」を企画しました。今回はそのレポートです。
初回となる今回は、なんと社員のアイデアを元に働く環境が作られた企業を紹介します。それが日華化学という東証プライム市場上場企業です。
日華化学ホームページはこちら
冬の訪れを感じる寒さの中、12/2にハルトツツムメンバー3人と福井市の日華化学本社にあるNICCA INNOVATION CENTER(以下、NIC)を訪問しました。
NICサイトはこちら
NICに入ってまず驚いたのは、天井から明るい光が差し込んでいる光景。建物に入るだけで前向きな気持ちになります。
1階には、
- ●自社技術を紹介する展示スペース
- ●ヘアサイエンススクエア(化粧品の開発スタジオ)
- ●ガーデンスクエア(カフェテリア 兼 多目的ホール)
- ●ミーティングルーム
●カフェ - などがあります。
この日面談いただいたのは、界面科学研究所/松田フェローと経営企画本部/白川さん。
お二人ともお忙しい中貴重なお時間を割いていただきました。
お二人は、イノベーション推進委員会のメンバー。月に1度のイノベーション推進会議で企画の提案や活動の報告を行っているそうです。
そんなお二人に働く環境についてのインタビューとNICの見学をさせていただきました。
1.日華化学ってどんな会社?
2.NIC建設までのプロセス
3.NICの中を見学!
4.場は人を変える!
Q. 日華化学について教えてください。
松田さん) 日華化学は創業81年。大きく分けて化学品部門と化粧品部門の二つがあり、薬剤などを製造・販売しています。化学品のうち、繊維に使われる化学品は国内トップシェア(約30%)で、売上の約半分を占めています。化粧品部門は美容室向けのシャンプーなどを製造・販売しており、売上の約30%を占めています。
山本) これまで弊社も開発案件などでとてもお世話になっています!いつもありがとうございます!テキスタイルに撥水、防汚など様々な機能を付与するのが繊維向けの化学品ですね。
Q. このイノベーションセンターが建設された経緯を教えてください。
松田さん) 当初は研究棟が古くなったため建て替える話でしたが、せっかく建てるなら社員の意見を反映した働きやすい場所にしよう、ということでイノベーションセンターの構想が生まれました。コンセプトはバザール。人が交流して賑わいが生まれる場という意味です。建設に伴いプロジェクトを立ち上げました。約40名が2014年から1年のワークショップを通じて、理想の働き方ができる建物とは?を追及しました。そして2017年11月完成。これまでに延べ14000人以上がNICを訪れています。特に1階にはガーデンスクエアがあり、これまで社内、社外、様々なイベントで使われています
土藏) 社員を巻き込んだプロジェクトは素晴らしいです。路面からも1階の内部が見えるほどオープンでとても開放感があります。たしかにこれは働きやすく、気持ちも明るくなりますね。
Q. 素晴らしい建築物ですが、イノベーションセンターによって変わったという効果を感じますか?
白川さん) 少しずつ変化と効果を感じています。たとえば、外部講師を招いたレクチャーをガーデンスクエアで定期的に行っています。そこから立ち上がったMO-SOミーティング。これは自発的に集まった社員が日華化学の技術を使って新しいモノづくりを考えるという“部活動”です。妄想から生まれたアイデアが今年【ネオクロマト加工】という形になりました。
山本) ネオクロマト加工はこれまでにない脱色技術。簡単にテキスタイルの色を抜いて、新たな色を表現する技術って、普段の仕事からはなかなか思いつかないですね。
ネオクロマト加工:https://www.nicca.co.jp/topics/product/fiber/719.html
白川さん) 部門間の関係が良くなってきたのも効果の1つです。社内でいくつかのプロジェクトがありましたが、そのうちの1つである【つながりプロジェクト】は趣味、誕生月など共通する人をつなげるプロジェクトです。この取り組みを通じて他部門の社員がつながることで、少しずつ関係が良くなってきたと感じています。
村上) 部門間の関係ってとても難しいですよね。弊社も同じです。とても参考になります。これならすぐに自社でもやれそうです!
山本) 取り組みの発信についてはどうしていますか?
白川さん) 年に1回 NIC TOPICSという形で広報誌を作成して発行しています。この広報誌は営業担当も商談時の話題作りとして使っているようです。また、社内向けポータルでも随時NICでの活動を発信しています。
インタビューでは深いお話を聞くことができました。今の悩みは業務兼任による時間の使い方ということです。これはハルトツツムメンバーでも同じことが言えそうです、、。しかし、とても寛容な会社だと感じました。社員のアイデアが形になっているって羨ましい!
続いて、NICの2階~4階を見学させていただきました!
建物は4階建てになっており、建物の中には、
- ●NICオリジナルデザインの組み換え可能なデスク
- ●ソファ
- ●ライブラリー
- ●篭り部屋(集中ブース)
- ●カフェ
などがあり、なんと、どこで仕事をしても良いそうです。フリーアドレスの更に上、、スーパーフリーアドレスという感じです。毎日違う場所で勤務もできるので、モチベーションも上がりそうです。随所に交流できる場もあり、ミーティングや相談もしやすいですね。
前田) 全部素晴らしいですが、特にカフェと籠り部屋はとってもいいです!お菓子もあるし憧れます!
せっかくなので、メンバー全員籠り部屋を体験。驚くほど雑音が聞こえにくい設計になっていました。これは集中できますね。
社員が考えたアイデアがこうやって形になって、とても働きやすい環境だと思いました。
なんとリクルート面でも効果があり、NIC建設後はエントリー数が3倍になった年もあるようです。
松田さん、白川さん、快く時間を割いていただき、本当に感謝しています。
ありがとうございました。
インタビューと見学を通して心に刺さった言葉があります。それは、NIC建設プロジェクトでお世話になった講師の方が仰ったという一言です。
「場は人を変える!」
たしかにそのとおりだと思います。
今回の目的は、メンバーに働く環境を変えるとは?を肌で感じてもらうことでした。NICのアイデンティティとその構築について多くを学び、内部を見学し、この場所がいかに人を変えるかを直接体験することができました。
ハルトツツムプロジェクトはまだ始まったばかり。
自社の働く環境作りにも関わっていきたいと思います!