公式キャラクター「ハルオ」
ぼくらの強みは何だろう?
こんにちは、営業部の山本です。
桜の季節が終わり、少し暑くなってきましたね。
ハルトツツム読者の方には、アパレル関係者の方もいらっしゃると思います。
この時期は25年春夏の企画時期ということもあり、弊社営業担当はデザイナーや開発担当の方へ提案を行う回数が多くなります。
毎シーズン、アパレル製品だけでなくマーキングの企画やデザインを考えるってとても大変ですよね。
我々が少しでもサポートできればと思います。
※なお、夏には25年向けプロダクトブックをリリース予定です!
「熱転写は知ってるけど、メーカーによってどこが違うの?」
「熱転写ってどんな素材にも対応できるの?」
このような疑問をお持ちの方はいませんか?
わたしも日々熱転写についてリサーチしますが、意外と熱転写ラベルの大事なことを伝えているサイトがないんですよね。
たしかにマニアックなマーキング手法かもしれません。しかし大事なポイントを知っておくことはアパレルに関わる方なら必要だと思います。
今回はそんなアパレルの企画、デザイン、開発担当の方にお届けする内容となっています。
熱転写の重要なことや弊社の強みをお伝えしたいと思います。
記事の内容
1.熱転写マーキングで重要なこととは?
2.当社の強みと理由は?
3.まとめ
1.熱転写マーキングで重要なこととは?
アパレル製品において熱転写ラベルの品質は商品の見た目や耐久性に大きく影響します。
熱転写プレス機を使えば世界中で圧着ができるというメリットがありますが、そんな熱転写ラベルの最も重要な部分をご存知でしょうか?
それは、生地にしっかり接着するための接着力です。
そもそも生地に接着しない(圧着できない)と、熱転写の意味がありませんよね。
『熱転写ラベルはどんな生地にも圧着できるのが当たり前では?』と考えるのは危険かもしれません。
なぜなら、アパレル製品に使用される生地は多種多様で、素材、織り方、編み方、さらに撥水などの後加工も様々だからです。
熱転写ラベルでは、まずは生地の特性に合わせた接着剤の選定が必要不可欠となります。
2.当社の強みと理由は?
当社はこの接着性能において『定着性が良いから剥がれにくい』という評価をお客様からいただいています。
一体何が他のメーカーと違うのか??
その違いに直結する当社の最大の強みは、接着剤を自社で設計している点にあると考えています。
豊富な材料調達のネットワークを活かし、多様な生地に対応できるよう独自の接着剤レシピを開発しています。
通常は1種類か2種類というメーカーが多い中、弊社は大きく分けて4種類の接着剤を持っています。
①スタンダード転写:サッカーシャツなどのポリエステル素材やコットン素材で使用
②DWR転写:撥水生地に使用
③ストロング転写:ワークウェアに使用
④自動車内装用転写:自動車サンバイザーなどに使用
詳しくはこちらへ
接着技術 – ジャパンポリマーク株式会社 (polymark.co.jp)
さらにこれらの4種類から枝分かれしたものを加えると、これまでに開発したレシピのバリエーションはなんと100種類を超えます。
このバリエーションの豊富さによって、あらゆるアパレル製品の接着ニーズに応えることが可能なのです。
といってもお客様にとっては100種類もあると選べませんよね。
そこはご心配なく!
弊社では生地を送っていただくだけで、洗濯試験などを通して最適な接着剤と圧着条件を選定してご提案しています。
(弊社試験成績書も発行していますよ)
試験室では様々な試験を行っています
正直にお伝えすると、その試験を通して圧着が難しい、という素材も世の中にはあります。
特に撥水素材では近年PFCフリーという時代の変化もあり、困難な素材が出てきています。
そういう時にはDWRトランスファーを試しています。
DWR転写 – ジャパンポリマーク株式会社 (polymark.co.jp)
※DWRトランスファーでも定着しない素材はごくごくまれにあります。そこは弊社の成長する余地ということで、、。
さらに、弊社の強みとして生産の再現性も挙げられます。品質を一定に保つためには生産の再現性が極めて重要です。
当社では厳密な品質管理の下、設計図に基づいて毎回同じレシピで接着剤を製造しています。これにより、ロット間での品質のブレを抑え、お客様に一貫した品質のプロダクトを提供することができるのです。
接着剤だけでなく、インクも含めた品質の再現性は高く、これも弊社の強みといえます。
生産の記録が残されている【QCファイル】全生産ロット分を保管しています。
3.まとめ
熱転写マーキングの品質は、見た目の美しさだけでなく、使用する中での耐久性にも大きく関わっています。当社が自社で設計し生産する接着剤は、そのどちらの要素にも優れた性能を発揮しています。その信用がこれまでの当社の成長につながっています。
多様な生地への適応性と一貫した品質で、お客様のアパレル製品の価値を高めるよう努力していきます。
アパレル業界におけるブランドの価値向上に貢献する当社の技術に、ぜひご注目ください。
ありがとうございました。