公式キャラクター「ハルオ」
今回は丸岡のリボン工場を訪問!
こんにちは。営業部の土蔵です。
今回の記事は久しぶりの「ジャポリの企業訪問」、福井県内の企業さんを私たちが訪問してその取り組みを紹介しつつ、自分たちの会社をより良くするヒントを見つけようという企画です。
今回伺ったのは、坂井市丸岡町にあるエイトリボンさん。
エントランスに入ると、何やらとっても大きくてカラフルな織物の展示物が!
よく見ると色々な柄のリボンが織り込んであります。これはいったい何だろう…?
「これは、工場に眠っていた廃棄リボンを使って作った織物です。社外の方々と協力して、2022年に作成したんですよ。」
そう教えてくださったのは、エイトリボンの工場長の松川享正さんです。
工場長、、若い!というのが第一印象でした。
今回はこちらの松川享正さんがお忙しい中、快く取材を引き受けていただきました。
では、早速エイトリボンさんについて取材開始!
まずエイトリボンについて
―松川さん、早速ですがエイトリボン設立のストーリーを教えてください。
松川(以下敬称略):エイトリボンは、この展示されている織物に織り込んである、チロルリボンを製造している会社です。元々は8社のリボン工場が出資した工場だったのを、今の親会社である松川レピヤンが引き継ぐ形で現在に至ります。伝統的なシャトル織機※1を使ってリボンを生産していて、工場内は一般の方も見学出来るようになっています。
※1緯糸を通すためのシャトルがある織機のこと、現在は水圧や風圧を使って糸を通すシャトルレス織機が主流
―だから「エイト」リボンなのですね!私たちにも工場を見学させてもらえますか?
松川:もちろんです!では、実際にリボンが織られている現場を見てみましょう!
レトロな趣のある工場
シャトル織機がずらっと並んだ作業場に入ると、機械がガシャンガシャンと動く音が聞こえてきました。床は板張りになっていて、まるでタイムスリップしたかのような懐かしい雰囲気。繊細な柄のリボンが少しずつ織られている様子は、見ているだけでワクワクしてきます!
松川:ここで織っているのは、レピヤンリボンという僕らオリジナルのブランドです。このリボンやそれを使った小物はWEBでも販売していますが、この工場の隣にある直営店で実物を手に取って購入することも出来ます。
―え、工場の隣に直営店があるんですか?とても気になります!是非拝見したいです!
松川:ではこのあと移動しましょう!
ものづくりが体験できる直営店「RIBBON’S CAFE」
工場見学のあとは、隣にあるRIBBON’S CAFEにやってきました。
ショップの中でも一番目をひくのは、たくさんのリボンが並んだこの一画。
実は私(土藏)、手芸が趣味でして、この光景を見てテンションMAX状態でした。
「この棚の端から端まで全部ちょーだい!」と言いたい気持ちを押さえつつ、お話を伺います。
―松川さん、このRIBBON’S CAFEはどのような場所ですか?
松川:この建物は元々リボン工場の工員さんのための託児所だったんです。その後は倉庫として使っていたんですが、リノベーションして2023年1月にレピヤンリボンの直営店としてオープンしました。リボンやリボンを使った小物を販売しています。作業スペースやミシンがあるので、リボンを購入してその場で小物が作れますし、様々なものづくりのワークショップも開催しています。
―購入するだけでなく体験もできるのですね!工場もですが、こちらもインテリアに木が使われていたりして、温かみのある空間で素敵です!このテーブルなんかは変わった形をしていますね。
松川:これも工場にあった機械の廃材を使って作ったものなんですよ。
できるだけ廃材も活用するというコンセプトです。
―そうなんですか!リボン工場が歩んできた歴史が細かな所にまで表現されていますね。
メーカーが直接製品を販売するお店は福井ではまだまだ珍しい気がします。どのような思いで始められたのですか?
松川:エイトリボンに伝わる伝統的な織技術を残すためには、レピヤンリボンというブランドだけではなく、それを展開する場が必要だと思い、始めました。元々託児所だったこの場所を、ものづくりのコミュニティーとして、また人が集まる空間にしたいという思いもあります。
―ものづくりのコミュニティー、素敵です!皆で集まってリボンを選んだり、小物を作ったりしたら楽しそうですね。
もうひとつ気になったのですが、メーカーの仕事とショップの運営って、傍からみると全然違う仕事内容だと思うんです。どのように運営されているのですか?
松川:社員に手芸好きの方がいて、その方が店長をしています。もともと松川レピヤンでお守りを作る部署にいたのですが、前々から手芸に関わる仕事が出来たらいいなと言っていて、ちょうど良いタイミングだったのでお願いしました。不定期で開催しているワークショップは、手芸に限らず色々なことを企画しているのですが、そこでもものづくりが得意な社員が講師をやってくれたりしています。
―社員さんが主役となって運営されているのですね!手芸好きとしてはちょっとあこがれるお仕事です(笑)
今年の1月にスタートとのことでしたので、まだまだこれからかと思いますが、今後はどのようなことを予定していますか?
松川:10月にはカフェスペースを併設して、フードやドリンクメニューの提供を開始する予定です。メニュー開発には力を入れているので、楽しみにしていてください!
来年には北陸新幹線が開業※2しますし、よりたくさんの方に来てもらえることを期待しています。近くには丸岡城もあるので、丸岡城を見学した後にうちに来ていただいたりとか。このRIBBON’S CAFEにたくさんの人が集まって、ものづくりを楽しんでもらえたら嬉しいです。
※2なお、北陸新幹線は2024年3月16日開業で先日決定しました!
―こだわりを持ってお店作りをされているのが伝わってきますので、カフェメニューも期待大ですね!取材ご協力ありがとうございました。
まとめ
工場ではリボンを制作、それをすぐ横のお店で手に取ったり購入することができる。
B to B企業として出発していながら、B to Cも目指すという、とても参考になる企業が同じ福井にあるとは!!
弊社も熱転写をもっといろんな方に伝えたい、という想いはありますが、まだまだそれを伝えることはできていないなぁ、、とメンバー一同エイトリボンさんをリスペクトです。
工場は昔の雰囲気がとても残されていて、日本映画のワンシーンで使われていても不思議ではないと思いました。
そして直営店のRIBBON’S CAFEですが、託児所をリノベーションしたというエピソードが素敵で、可愛いリボンにテンションが上がるのはもちろんですが、お茶をしながらこの地でものづくりをしてきた人々に思いを馳せてみたり、ワークショップを通してものづくりの楽しさを再発見したり、様々な楽しみ方が出来そうです。
みなさんもエイトリボンとRIBBON’S CAFEにぜひ足を運んでみてください!
次回予告
そして実は、今回の企業訪問はこれで終わりではありません!この後にエイトリボンの親会社である松川レピヤン本社に伺いましたので、第2弾としてその様子をレポートしたいと思います。この本社の建物も2022年にリノベーションされたそうですが、社員の方々が楽しく働ける工夫がいっぱい詰まっていました。
第2弾も楽しみにお待ち下さい!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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RIBBON’S CAFE ~リボンと手芸のお店~手芸/ワークショップ/福井/丸岡(@ribbonscafe) • Instagram写真と動画
工場もショップもとっても素敵な空間だったよ!